染まるって
【花見花見】
ボンジョルノクマキチです。
今年の春は、いつまでも寒いので
桜が長持ちして街がいつまでもピンク色で綺麗ですね。
昨日は天気が良かったので少し離れた海の見える西公園まで行って桜を見て来ました。
ところで、あんなに綺麗な桜のピンク色は、一体どこから来るんでしょう?
昔々おいらが、まだ若かりし頃
生地を染める職人さんの話をラジオで聞いたことがありました。
その職人さんは桜のピンクを、どうしても生地にしたいが試行錯誤しても中々良い色が出ない
職人さんは悩みに悩んだ挙句、桜の木の皮から色を出してみたらどうだろうと思いつきました。
ですがやはり色は出なかった。
それでも諦めない職人さんは時期なのではないかと思い、花が咲く時期に桜の木の皮からピンクの色素がとれないかと思いつき、翌年に試してみたところ、やはり色は出なかった。
それでも、それでも、諦められなかった職人さんは花の咲く本当にギリギリ前に桜の木の皮から色素を取り出してみると
なんとまるで桜ではないかと思われるほどの綺麗なピンクの染め物ができた。
という事でした。
1年に1度しか咲かない桜の色を、木の皮から抽出するのに何年も何年もかけた結果、思いが叶った瞬間の話でした。
20代だったおいらには「諦めない事の凄さっ!」見たいな事を意識した思い出のエピソードで凄い執念と諦めない気持ちが成功へ導いたという話でした。
現在ではどんな色でも科学的にすぐに作れてしまいますけど自然のものからしか色を出せなかった昔は反物に色を出すための努力が半端なかったんですねぇ〜
そのまま西公園を下ると福浜と言う場所へ出ますが海が綺麗で、ここも好きな場所で、この日は、ご老人がたくさんで潮干狩りをしてました。
因みに写真からはわかりにくいですが向こうに見えるのは志賀島です。
卑弥呼の金印が出土された場所として有名ですね。
そして夜は街へ出て中央公園へ行ってみたら夜桜が、これまた綺麗に咲いていました。
話は変わって
おいらは趣味がたくさんありすぎて時間とお金が追いつきません(笑)
そんな趣味のひとつにマウンテンバイクがあります。
24歳の頃に初めてママチャリ以外の自転車を購入し、そして仲良くなったマウンテンバイク仲間に誘われるがまま、なんの躊躇もなくダウンヒルと言う下り専門のレースに参戦するようになりました。
降るための練習をするのに自走で山を登らなければなりませんでしたが持久系のスポーツを殆どしてこなかったので、おいらは他の人たちに全くついていけず、肺がパンクするのではないかと思うほどキツかったことを覚えています。
でも新しいことを知ったり経験出来たりすることが楽しくて、苦しいことより楽しくて楽しくて仕方がありませんでした。
そして昨年24年ぶりにマウンテンバイクを購入しレースに参戦するため日々山を登っては降り、降っては登りを繰り返しています。
中年になって肥えた身体で再スタートしたので若かりし頃の何倍も苦しいですが、それ以上に楽しい
先日の花見途中、自転車屋に顔を出したのですが凄くかっこよくカスタマイズされているマウンテンバイクに乗った青年が来店されました。
どうやらパンクしている様子で修理をしている間、少し話をしてみたのですが、ほんの数日前に、この店で中古で購入したそうで、マウンテンバイクは初めてとのことでした。
せっかくマウンテンバイクを購入されたので、ツーリングに行かないかと思いお声賭けをしてみました。
ただ山を走るには、いきなり過ぎるので海沿いの松の木の下で舗装されていない場所を毎週ツーリングしていることを伝え、誘ってみたのですが「まだ乗りはじめたばかりで、素人なので・・・」とのことでした。
まっ!
初対面ですし
ただ街乗り用に購入したのであれば舗装されていない場所を走る気も無いかも知れないので、それ以上突っ込みはしませんでした。
人は新しいことや知らないことを「やってみませんか?」と誘われると
「まだまだ経験が浅いから」
「素人なので」
「もう少し上手くなってから」
「あなただから出来た」
などと勿体ないことを言いがちですよね?
勿論やりたくない言い訳で言っているなら良いのですが、少しでも興味があるのに言っているのであれば本当に勿体ないと思います。
誘われて即断ると言うのが、おいらには、あまり無い感覚なのでいつも温度差にモヤモヤしちゃいます(笑)
実は積極的になったのには理由があり、29歳で癌、43歳で脳の病気を患い、どちらも「死」に至る可能性が大きい病気でしたので、何事にも興味を持つような性格が強く出るようになったのかもです。
そして大病を患ったおかげで健康について興味を持つようになり、栄養学、生理学、遺伝子学を学ぶ機会に恵まれ、中年になった現在も健康診断で一切不具合の無い、ありがたい状態をキープ出来ています。
何事も先入観なく染まるって大切ですね。